酸化銅(II)無水とは?特徴や用途、注意点、購入方法などを解説

酸化銅(II)無水とは、銅の酸化物の一つです。各種セラミックスやガラスの着色剤、顔料、触媒、電子材料など、さまざまな分野で広く使われています。
この記事では、酸化銅(II)無水の特徴や用途、注意点、購入方法などをわかりやすく解説します。
酸化銅(II)無水とは?

酸化銅(II)無水とは、銅の酸化物の一つです。酸化第二銅とも呼びます。化学式はCuOで、CAS番号は1317-38-0です。銅が+2の酸化数を取っています。
酸化銅(II)無水は、常温では比較的安定した不燃性の固体で、通常は、濃灰色の粉末や結晶です。水には難溶ですが、酸性条件では溶解性が高くなります。たとえば、塩酸と反応させると、塩化銅(II)と水ができます。
CuO + 2HCl → CUCl2 + H2O
酸化銅(II)は、このように酸と反応して塩と水をつくる塩基性酸化物です。
基本的な情報は以下の通りです。
項目 | 概要 |
化学名 | 酸化銅(II) |
別名 | 酸化第二銅 酸化銅 |
英語名 | Copper(II) oxide Cupric oxide |
化学式 | CuO |
CAS番号 | 1317-38-0 |
状態 | 濃灰色の粉末または結晶性固体 |
なお、銅の酸化物には酸化銅(I)もあります。名前が似ているものの、銅の酸化数や化学式、色、性質、用途などがことなります。
酸化銅(I)との違い
酸化銅(I)は、酸化亜銅とも呼ばれ、化学式はCu2Oです。酸化銅(I)は+1の酸化状態の銅で、CAS番号は1317-39-1です。
外観にも大きな違いがあり、酸化銅(I)は赤色や赤褐色をしています。顔料や防汚塗料、農薬殺虫剤、半導体材料などに使われます。
ちなみに、酸化銅(I)は酸化すると、酸化数+2の酸化銅(II)になります。
酸化銅(II)無水の用途

酸化銅(II)無水は、各種セラミックスやガラスの着色剤、顔料、触媒、電子材料に使われています。そのなかでも代表的な用途が、陶磁器やガラスに使う釉薬の着色剤です。陶磁器に酸化銅(II)を加えた釉薬をかけて焼成すると、酸化焼成では、青や緑に、還元焼成では赤に発色します。
また、黒の無機顔料や各種化学反応の触媒、銅化合物製造の原料、電子電気分野でのフェライトや電子部品、導電材料の原料、メッキ工程の銅源、木材防腐剤、農薬関連製品などの原料として使われています。
このように、酸化銅(II)無水は、着色材料から電子材料、化学品原料まで、幅広い用途を持つ無機化合物です。
酸化銅(II)無水の安全性と取扱上の注意点
酸化銅(II)は、皮膚に付着したり粉末を吸い込んだりして、体内に入るとアレルギーを起こしたり、呼吸器を刺激したりするおそれがあるため、十分に換気したり、必要に応じて保護メガネや保護手袋などの保護具を使うようにしましょう。
目に入ってしまった場合は、流水で洗い流し、医療機関を受診しましょう。
その他、取り扱う際は、メーカーが発行するSDSを確認し、規定に従ってください。
まとめ
酸化銅(II)無水は、化学式CuOで表される銅の酸化物で、一般に黒色の粉末や結晶として流通しています。
水にはほとんど溶けませんが、酸と反応する性質があり、ガラスや陶磁器の着色剤、顔料、触媒、電子材料、銅化合物の原料など、さまざまな用途に使用されています。
不燃性の固体ですが、粉じんを吸い込んだり、目や皮膚に付着したりしないよう注意が必要です。取り扱う際は適切な保護具を使用し、製品のSDSに従って安全に取り扱いましょう。




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