EDTA-4Na (エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)とは?用途や安全性、購入方法をわかりやすく解説
- 7月27日
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更新日:8月3日

EDTA-4Na(エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)は、強力なキレート剤の一つで、洗浄剤から化粧品までさまざまな製品に使われています。性質や用途、安全性、購入方法をわかりやすく解説します。
EDTA-4Naとは?
EDTA-4Naは、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を四ナトリウム塩にした化学物質です。四ナトリウム=2,2',2",2'''-(エチレンジニトリロ)テトラアセタートとも呼びます。化学式はC10H12N2Na4O8で、CAS番号は64-02-8です。常温では白色の固体です。水によく溶けて強いアルカリ性を示します。エタノールにはほとんど溶けません。
基本情報は以下の通りです。
項目 | 内容 |
化学名 | エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム |
別名 | EDTA-4Na、四ナトリウム=2,2',2",2'''-(エチレンジニトリロ)テトラアセタート |
化学式 | C10H12N2Na4O8 |
CAS番号 | 64-02-8 |
引火点(℃) | 100 |
外観 | 白色の粉末・結晶 |
カルシウムや鉄、マグネシウムなどの金属イオンを封鎖、不活性化させる強力なキレート剤です。酸化反応を抑制し、配合成分の変色や臭い、効果低下を防ぐ目的で、洗浄剤や水処理剤、金属表面処理剤、化粧品などさまざまな製品に配合されています。また、防腐剤の効果を助ける効果もあるため、防腐補助成分としても働きます。
キレート剤とは?

キレート剤とは、金属イオンを不活性化させる物質で、金属イオン封鎖剤とも呼びます。
水や製品中にカルシウムやマグネシウム、鉄などの金属イオンが含まれることがあります。これらの金属イオンは、洗剤の洗浄力を低下や石鹸かすを発生させる、製品を変色させる、酸化させ劣化させるなどの問題を引き起こすことがあります。
キレート剤は金属イオンを取り囲んでその働きを抑えることで、こうした問題を防ぎ、製品の性能や品質を安定させます。
EDTA-4Naの用途

EDTA-4NAは、水に溶けやすく、アルカリ性の処方に配合しやすいことから、さまざまな製品に使われています。
洗剤や工業用洗浄剤
水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、洗剤の成分と反応して、洗浄力を低下させたり、石けんかすを発生させたりすることがあります。
EDTA-4Naは、これらの金属イオンの働きを抑え、洗剤本来の洗浄力を発揮しやすくします。家庭用洗剤、シャンプー、ボディーソープの他、業務用洗剤、工業用洗浄剤、アルカリ洗浄剤などにも含まれています。
化粧品や消臭剤
化粧品に金属イオンが混ざると、変色や酸化、香りの変化、成分の劣化を引き起こすことがあります。
EDTA-4Naを加えることで、金属イオンの働きを抑え、洗浄力の向上や酸化・変色を防ぐことができます。
繊維の染色や漂白
繊維の染色や漂白の工程では、水や薬剤に含まれてる金属イオンが、色のむらや変色、染色・漂白効果の低下を引き起こすことがあります。
EDTA-4Naは、金属イオンを封鎖することで、染色や漂白の効果を安定させ、仕上がりのばらつきを抑えます。
金属表面の処理・メッキ
金属表面処理やメッキ工程では、金属イオンを安定化させたり、不要な金属イオンの反応を抑えたりする目的で使われます。
ただし、EDTA-4Naは金属イオンと強く結びつくため、対象となる金属や処理条件、排水処理方法を考慮して使用量を決めなければなりません。
工業用水や水処理
EDTA-4Naは、工業用水中のカルシウムやマグネシウムなどを封鎖し、スケールや沈殿物の発生を抑える目的でも使われています。
一方で、排水中にEDTA-4Naが残っていると、重金属が溶けた状態で維持され、一般的な凝集沈殿処理で除去しにくくなることがあります。使用する場合は、製造工程だけでなく、その後の排水処理まで考慮することが重要です。
EDTAやEDTA-2Na、EDTA-3Naとの違い
EDTAには、EDTAそのもののほか、ナトリウムの数が異なるEDTA-2Na、EDTA-3Na、EDTA-4Naなどがあります。
EDTAそのものは、ナトリウム塩になる前のエチレンジアミン四酢酸で、金属イオンと結びつく性質を持っています。しかし、水に溶けにくいため、実際の製品では用途に応じて水に溶けやすいナトリウム塩が使われています。それぞれの違いは以下の通りです。
項目 | EDTA | EDTA-2Na | EDTA-3Na | EDTA-4Na |
名称 | エチレンジアミン四酢酸 | エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム | エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム | エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム |
水溶液の脂質 | 酸性 | 弱酸性 | 中性付近 | アルカリ性 |
pH | 2.5 | 4.5 | 7 | 11 |
水への溶けやすさ | 溶けにくい | EDTAより溶けやすい | 比較的溶けやすい | 溶けやすい |
上の表で、右にいくほど、分子中の水素がナトリウムに置き換わり、水溶液のpHが高くなり、水に溶けやすくなります。
EDTA-4Naは水に溶けやすく、アルカリ性の洗剤や洗浄剤に配合しやすいという特徴があります。ただし、アルカリ性の度合いを高めたくない場合には、EDTA-2NaやEDTA-3Naを使うことがあります。
有害性
EDTA-4Naは、眼に入ると眼を傷つけたり、飲み込むと重篤な場合呼吸困難や運動失調、歩行障害、全身性充血、腸の弛緩などが起こることがあるため注意してください。
法規制と注意点
EDTA-4Naは、労働安全衛生法における、名称などを表示・通知すべき危険物および有害物の対象物質です。事業者には、SDS(安全データシート)の交付や容器へのラベル表示、リスクアセスメントの実施などが義務付けられています。
また、化審法では優先評価化学物質、PRTR制度では「エチレンジアミン四酢酸並びにそのカリウム塩及びナトリウム塩」として第一種指定化学物質に指定されています。
取り扱う際は、事前にSDSを確認し、主に以下のようなことに注意しましょう。
粉塵を吸わないように、換気された場所で作業する
保護手袋や保護メガネ、防じんマスクなど必要に応じて保護具を使う
皮膚や目に触れないよう注意し、作業後は手洗いを徹底する
可燃物や還元性物質との接触を避け、密閉容器で冷暗所に保管する
こぼれた場合は、可燃性の吸収材を使用せず、回収後は水で洗い流す
EDTA-4Naの購入方法
弊社では25kg(1袋あたり)単位で販売しております。ご購入希望の際は、お問い合わせフォームより見積もり依頼を頂ければ幸いです。
見積もりの際は、エンドユーザー名、納品先住所、用途、数量をフォーム内に記載してください。お支払い方法につきましては、基本的に締め日後の翌月現金支払いとなります。また、個人事業主の方は要相談となりますが、事業所名のない個人の方の販売は致しかねます。
まとめ
EDTA-4Naは、水に溶けやすく、カルシウムや鉄、マグネシウムなどの金属イオンを封鎖する力に優れたキレート剤です。洗剤や工業用洗浄剤、化粧品、繊維加工、金属表面処理、水処理など、幅広い用途で製品の性能や品質を安定させるために使われています。
一方で、強いアルカリ性を示すほか、眼や皮膚への接触、粉塵の吸入などには注意が必要です。また、使用後の排水処理に影響を与える可能性もあるため、用途や使用量、処理方法を十分に検討し、SDSを確認したうえで適切に取り扱いましょう。
弊社では、EDTA-4Naを25kg単位で販売しています。購入をご検討の際は、用途や必要数量、納品先などをご記載のうえ、お問い合わせフォームよりご相談ください。




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